最後に履歴書と職務経歴書を書き直してから三年が経った。去年、職場を変わったが、同じ派遣先のため、履歴書と職務経歴書は書き直さなかった。派遣元の営業がいきなり面談を入れたので、書き直す時間がなかったのだ。そろそろ仕事を辞める準備を始めようと思い、履歴書と職務経歴書を見返している。三年前に職務経歴書を作り込んだおかげで、今働いている職場の業務内容を職歴に加えれば、問題はないだろう。
派遣の求人に応募する際、職務経歴をその派遣会社独自のデーターベースに登録する作業を求められる。登録した情報を元に、派遣元の営業が派遣先に提出するA4二、三枚分の履歴書兼職務経歴書を作成する。この登録作業が実に煩わしい。大きな会社になればなるほど、データーベースは作り込まれているが、肝心の利便性はあまり考慮れず、単に登録する情報量が増大するばかりになる。ただ、その情報が採用に大きく影響するので、疎かにはできない。エンなどの派遣社員求人サイトに登録した職務経歴を、そのまま使い回せるようにできないものかと思う。求人サイトの運営者も派遣元の会社を囲えるし、派遣元の会社はデーターベースを管理する手間を省けるしで、WinWinだと思うが、そうならない所に何かの事情や不利益が存在するのだろう。恐らくは人材情報は派遣会社にとって一番の資産となるので、自分たちで保管しておきたいのだ。求人サイトが情報を寡占した上で、派遣元になる可能性も捨てきれない。いきなりデーターベースの利用を止められたら、それこそ死活問題になる。
せめて、求人サイトに登録した情報をそのままcsvやxmlなどで出力し、派遣元の会社が利用できるようなシステムにして欲しい。未だにチャカチャカと手入力で登録を強いられると、それだけで就職意欲は減退する。おざなりにもIT業界の末端にいるのだ。そのぐらいは造作ないと思うのだが、手書きの履歴書と同じで、チャカチャカと手入力する作業に意味でもあるのだろうか。
