ノマド探求

二次元移住準備記

ノマド受験生。

f:id:freetersurvival:20210222151852j:plain

応用情報技術者試験の勉強に集中するため、今週の月曜日は有休を取って都内のホテルに滞在していた。ちょっと前まで、海外移住に向けてノマドワークを手に入れようと考えていた。現地採用で働いて日銭を稼ぐにせよ、日本で貯めた貯金を崩して糊口をしのぐにせよ、どこでも収入が得られる手段を用意しておいた方が安心だ。しかし、これが難しい。アフィリエイト情報商材も仕込みが必要だし、収益を上げるまでには時間がかかる。そもそも、どれだけ時間と手間をかけても、一銭も稼げない人の話を聞く。株やFXは確固たる知識がない限り、ギャンブルに近いリスクが伴う。丁半博打でおまんまを食べていく度胸はない。上野公園で拾い集めた銀杏を売って、ワンカップ大関よっちゃんイカぐらい買えれば、それで夢を見られるし、安心を買える。どこかにデジタル銀杏は落ちていないかと探してみたが、なかなか落ちてはいなかった。

結論を言うと、安心を買うだけであれば、ノマドワークを確保する必要はない。滞在先で貯金を崩しながら、資格や検定の試験勉強をすれば良い。試験勉強はマジックマッシュルームと同じで、勉強をしている間は嫌な現実を忘れられる。それこそ、試験に受かった後の華々しい自分の将来を思い描き、サイケデリックな夢に浸れる。コロナが流行する前は、平日の夜や休日にスタバやベローチェを覗くと、試験勉強をしながらトランス状態になっている人がたくさんいた。夜と霧というルポルタージュを読めば、その精神状態が良く分かる。陰鬱な精神状態を寛解するには、希望が妙薬なのだ。不安になったら、とりあえず勉強をする。それだけで、不思議と心に平穏が訪れる。

投資の勉強は安心も買えるし、ひょっとするとノマドワークどころか一攫千金を手にできて、一挙両得なのではないかと思う。証券会社で口座を開き、一勝負できるだけの現金を入金するだけでも夢を見られる。ロトくじだって、それこそ確率論を極めれば、神様を相手にサイコロは振れる。株やFXの方が現実味があるように思えるが、実際はロトくじの方が夢を見ながら安心を買える。昔、投資ブームがあった時、少しだけ株を保有していた時期があった。色々なメディアで大金を手にした個人投資家がもてはやされ、それに扇動されて始めたが、株価が上下する度に一喜一憂する日々が続き、夢を見るどころか疲れてしまった。投資ではなく投機にしてしまうと、自分ではどうにもできない株価に気を取られてしまう。夢を見ながら安心を買うには、投資を実践する必要がある。株の売却益ではなく配当を目的に投資をしないと安心を買えないし、それこそ数年単位で相当量の株を保有しないと夢は見られない。

何にせよ、投機や博打で夢を見て、酒や風俗で不安を紛らわせるぐらいであれば、試験勉強をした方が精神衛生的にも健全な状態を保てる。かかるお金は受験料と参考書代だけだ。投機や博打で失敗したり、酒や女で身を持ち崩した話はよく聞くが、資格や検定で破滅した人の話は司法試験浪人ぐらいしか知らない。安心を買えて夢を見られる資格と検定は、人と状況によって違う。移住に挑戦し海外に滞在している間は、日本に帰った時に仕事探しの役に立つ資格と検定が良いだろう。私の場合はIT業界で派遣社員の仕事を探すつもりなので、LPIC情報処理技術者試験だった。どの業界でも一定の評価を得られる汎用性のある検定だと、まず思い付くのはTOEICだけど、TOEICで夢が見られるかちょっと怪しい。それにLPIC情報処理技術者試験TOEICは資格試験ではなく、ただの検定だ。それを持っていないと、仕事ができないわけではない。実益を兼ねた何か良い按配の資格はないものかと思う。