ノマド探求

二次元移住準備記

どうもやる気が起きない。

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コロナが再び流行りだし、また緊急事態宣言が出てしまった。週末に友達や同僚と酒を飲んでいる時だけ、生きている実感を得られた。しばらくは日常と非日常の境をフカフカと彷徨いながら生きる羽目になりそうだ。生活に自分でメリハリをつけられる人であれば、気分を一新して資格や検定の勉強に気持ちを向けられるのだろう。私の場合は、外からの刺激がないと何もやる気が起きないまま、ただ家で呆けているだけだ。そもそもリモートワークからして仕事と私生活をきっぱり区別できずに難渋している。家に籠もる休日は、さらに平日との区別すらなくなる。

唯一の息抜きだった週末のホテルステイも、GoToキャンペーンも再開する見込みはなくなり、今後はどうするか迷っている。日帰りで十分に行ける距離のホテルに滞在しても旅情はあまり湧かないが、家に籠もる日常から切り離され、気分転換を図れる。家からホテルまでの移動も、気分転換にちょうど良い。コロナが再流行する最中に、人目は気になるが月に一、二回ぐらいはホテルに泊まり、創作活動に加えて応用情報技術者試験の試験勉強にも集中したい。ノマドワーカーならぬ、ノマド学習者だ。スタバで勉強しても悪くはないが、休日は人が多くて落ち着かない。それにスタバで勉強をした気になっているだけで、実際は勉強が進んでいない時が多い。自習室は自習室で気を遣いそうだし、漫画喫茶だと漫画の誘惑に負けそうな気がする。

四畳半風呂なし、便所共同の安アパートをセカンドハウスにしようと考えた時がある。神田川にへばりつくように建てられた、風情のある築70年近い安アパートがある。四階建ての木造アパートで、玄関が道路に面した三階部分にある変わった造りだ。この部屋で神田川を眺めながら小説を書いている自分を想像し、一人ニマニマとしていた。寝起きするには汚くて嫌だが、秘密基地みたいに使えるセカンドハウスがあればいいなと、前々から思っていた。幸か不幸か空き部屋はなかった。実際には、今住んでいる部屋の他にもう一部屋を借りるお金で、郊外の瀟洒なマンションか温泉街のリゾートマンションにでも引っ越せば、普段の引き籠もり生活が格段に楽しくなる。そう思い直し、この安アパートセカンドハウス計画は頓挫した。

ホテルステイで一つだけ不便なことは、コーヒーを自由に飲めないことだ。コーヒーが唯一の嗜好品と言えるぐらい、家でも外でも頻繁に飲んでいる。酒を飲めなくても困らないが、コーヒーだけは無性に欲しくなる。ホテルを出て、いちいちコンビニに買いに行くのも面倒だし、インスタントコーヒーでも全く問題はないが部屋に置いてある電気ケトルはどうも使う気にならない。缶やペットボトルのコーヒーは、ちょっと違う。気持ちの問題かなと思い、缶やペットボトルから直接飲まずに紙コップに移して飲んでみたけど、やはり違う。野暮ったい自前の電気ケトルを持ち歩くのも、今まで荷物を軽くするためにしてきた試行錯誤が無駄になる。これは我慢して、コンビニかスタバに行くしかない気がしている。