ノマド探求

二次元移住準備記

ワクチンでヘロヘロになる。

職域接種でコロナウィルスのワクチンを打ってきた。一回目の副作用は軽微と聞いていたが、噂のモデルナアームに加え、微熱が三日間も続きしんどかった。注射を打った腕が痛痒いだけで済んだ同僚もいたので、他の人より副作用は重いようだ。副作用が出始めた最初の日だけ解熱剤を飲み、次の日からは自然な寛解に身を任せた。体内で抗体が作られる時に熱が出るため、微熱程度であればそのままにした方が良い気がしたからだ。それに解熱剤に体が慣れてしまうと、いざという時に薬が効かなくなる。二回目に備え、鬱陶しい倦怠感を堪えた。

コロナウィルスの亜種も増え、ワクチンを接種しても絶対に感染を防げるわけではない。それでも発症時の症状は軽減されるし、感染して人に移す可能性も低くなる。コロナウィルスが流行した当初は、マスクが市場からなくなるなど、狂騒が現れた。同じ状況が一年も経てば、行動原則がそれなりに朧気ながらも形成される。一時、感染者数が減少した背景は、この行動原則が状況に合致したためだろう。そして、ここ最近の感染者数の増加は、その行動原則がオリンピックの開催など、状況の変化に追いつかなくなったためだ。

このままワクチンの接種が進めば、いずれは効果が現れると思う。しかし、流行が収まっても、そっくり流行前の生活には戻らないだろう。今の引き籠もり生活は、楽チンの一言だ。完全リモートワークで職場に出勤する必要はなく、穏やかな同僚に囲まれてのんびりと仕事をしている。この先、職場への出勤が必須となる仕事に就いた時、通勤が億劫で仕事を辞めてしまうかもしれない。その時は、プチ移住のために用意していた蓄えで、しばらくはプー太郎生活を送れる。今のうちから刹那的な無職生活を楽しむ準備をしておきたい。