新しい派遣の職場で働き始めてから、二週間が経った。仕事を教えてくれる派遣先の社員は、一回り以上も歳が若く、お互いにまだ距離を測りかねている。しかも監視や運用とは畑の違う仕事で、今までの経験と知識はあまり役に立たない。新鮮ではあるが疲れる。正直な気持ちとしては、新しいことを覚える労力は、派遣の仕事以外に使いたい。
最初は今年の春ぐらいまで、ゆっくりと今後の計画と立て、準備をしようと考えていた。それが年始から働き始める次第となり、心が追いついていない。無職の状態を考え、怖くなって次の職場を確保したわけではない。昨年末に派遣元の営業がもってきた話がトントン拍子に進み、決まってしまったのだ。仕事があり、お金の心配をしない生活を送れるのは嬉しい。でも、仕事以外には多くの時間を使えない。IT業界で働き始めた理由の一つは、流動性が高く、仕事を辞めても次の仕事がすぐに見つかると考えたからだ。数年サイクルでポンポンと職場を移り、移る合間の数ヶ月間に海外旅行などのやりたいことをするはずだった。
嫌なことは追い詰められないとやらない性格だ。お金の不安が出てきて、働かなくてはと腹を括った時に働き始める方が、自分自身を納得させられる。職場と仕事に慣れれば、この気鬱な気分も落ち着くと期待している。逆に、派遣の仕事を早く辞めるために、ノマドワーク確立へのモチベーションが上がれば儲けものか。
