ノマド探求

二次元移住準備記

本当に仕事を辞めたい。

まだ働き始めて二ヶ月しか経っていないが、派遣の仕事を辞めたくて仕方がない。今の職場への不満が理由ではない。単に労働がしたくないだけだ。働かずに毎日、気儘に暮らしたい。やはり前の派遣の仕事を辞めた後、働き始めるまでに二、三ヶ月ぐらいは間を開けるべきだった。資本主義に隷従し、痩せ衰えてしまった人間性を回復するためには、それぐらいの時間が必要になる。

コロナウィルスが流行しなければ、東南アジアにプチ移住するつもりだった。そのために必要な準備を数年前からしてきた。それがプチ移住どころか海外旅行の目処すら立たず、気持ちが切れてしまった。気持ちの整理がつかないまま何となくで前の派遣の契約を終了し、また派遣で働き始めた結果、虚無感で心が満たされている。腹が減ったら飯を食う、眠くなったら寝る以外に、やりたいことは何もない。

大金を稼がなければ現状維持が難しい、豪奢な生活はしていない。惰性で参加していた飲み会がなくなったら、飲みに行く機会は激減した。自分を発奮させようと何か高いか物をしたくても、そもそも欲しい物がない。元から世捨て人の気質があり、世間体は気にしていない。今更ながら、お金を使う必要がなければ、お金を稼ぐ必要がない事実に気付いた。もう生きられる限り、無職でいいのではないかと思う。