ノマド探求

二次元移住準備記

潤いのない生活。

朝起きてから夕方まで仕事をして、仕事が終わればゲームをして、眠くなったら寝る。休日は飲みに行く以外、家でグダグダと過ごし、気が付けばまた月曜日が始まる。そんな、変化のない一日や一週間を積み重ね、やがて一年が終わる。変化のない日常が続き、ただ歳だけを取っていく。それがテレワークを始めてからの私の生活だ。この一年を振り返ると、人の寂寞とした一生、生の虚無を感じる。

もう四半世紀以上、読み返しはしない日記を付け続けているが、この一年は書く意欲が湧かない。毎日の出来事を書く日誌ではなく、頭を整理するため、考えをまとめて文章に綴るエッセイのような日記で、生活の質を測るバロメーターの役割も担っている。書く意欲がなくなったら、その時が変化を求める時になる。仕事を変えたり、新しい趣味を探したり、行動を始める切っ掛けとなってきた。

今年の初めから働き始めた職場では、社内ニートと化した。勤怠ユルユルな完全テレワーク、同僚も温和な人ばかりで、全くストレスレスだが、それが逆にストレスになるという贅沢な悩みを抱えている。何か新しい趣味をと考え、去年から始めた山登りは面倒になり、今年になってからは、まだ一回も行っていない。飲み会もいつもの馴染みの顔ぶれで、それはそれで楽しいが、刺激はない。

勉強意欲も創作意欲も湧かず、食欲と性欲は減退し、漫然と睡魔を慰撫するだけの生活に刺激を求めるのは、無理がある。何か潤いのあることをしないと、このまま体の自由が利かない年齢になりそうで怖い。新しい出会いにしろ、体験にしろ、自分から求めない限り、それが向こうから訪れる機会は少ない。では、何をするかという妙案も、これと言ってなく、そうこうするうちに夏が終わってしまいそうな予感もする。