ノマド探求

二次元移住準備記

まずは職務経歴書の更新をする。

来年二月で派遣の契約を更新せず、仕事を辞める予定だ。仕事を辞めた後は海外旅行に行く以外は特に予定はない。しばらくは、ニートをしようと考えている。ニート生活を享楽するため、三年前に考えていたプチ移住の準備を踏襲して、必要な準備をそろそろ始める。ニート生活に入る前に、ニート生活が終わった後に備えて、社会復帰の準備をしておきたい。ニート生活中の軍資金となる貯金はもちろん必要だが、ニート生活の終わりに速やかに仕事探しを始められるよう就活環境を整えることで、それが保険となり、快適なニート生活を送れる。これは、私が昔ニートだった頃、常に将来の不安に苛まれ、何もする気になれなかった個人的な経験則による保険だ。

就活の準備は、職務経歴書の更新、検定及び資格の取得、コネの整理の三つとなる。三つの中では職務経歴書の更新が重要かつ簡単なので、まずは今の派遣の仕事を振り返り、仕事内容をまとめる。職務経歴書は最初のたたき台の作成が、一番苦労する。何を書けば良いのか判然としないし、まとめようとすればするほど締まりがなくなる。改めて仕事内容を文字に起こすと、その空疎な内容にしばし唖然とする時もあり、意気消沈する。十年前、派遣社員としてIT企業で働き始める前は、フリーター生活とプー太郎生活を繰り返しながら、漫然と飯食って寝て、うんこするだけの生活を続けてきた。職務経歴書に書ける経歴などなく、たたき台を作るのにものすごい苦労した。

この十年間で派遣の職場を四回変わり、その都度、職務経歴書を更新をしてきた。職務経歴書は更新すればするほど内容が洗練される。今の職場での実務経験を追記した後、全体を改めて整え、さらに洗練させたい。前の職場で何をしてきたのかだけでなく、求人に応募した職場で何ができるか、応募した動機と理由も含め説得力を持って訴えられるよう、ストーリーを意識したい。十年前は、スカスカのアルバイト歴で間に合わせの職務経歴書を作り、それこそ実験小説のような職務経歴を派遣会社に提出した。その時に比べれば、十年間で披露できるエピソードは貯まり、経歴を編纂しやすい。