ノマド探求

二次元移住準備記

部屋を探し始める。

そろそろ引っ越しの準備しようと思い、部屋を探し始めた。来年の初めに今借りている部屋の更新がある。それまでには引っ越しをしたい。今の部屋に住み始めてから、十年が経った。借りた当初、その時に働いていた職場まで歩いて通え、遅番のシフトの時も終電を気にせずに、夜景を楽しみながらプラプラと帰った記憶が残る。何か問題が起きて引っ越すわけではない。オンボロなのとたまに変な住人に出くわす以外は、不満はない。大家さんも良い人だし、家賃も都心にしては安い。テレワークを始める前まで、家はただ寝に帰る場所で、特に居住性に関する要望はなかった。休日はほぼ出歩いていたし、家でご飯を食べる機会はあまりなく、電子レンジも冷蔵庫もテレワークを始めてから買った。それが、今では平日休日問わず家に籠もるようになり、段々と家に対する要望が出てきた。実は二年前にも引っ越しを企てたが、職場が変わるタイミングと重なり、面倒臭くなって止めた経緯がある。

新しい部屋に求める条件は、まずは都心、しかも超都心の立地条件だ。ちょっと前までは、郊外の広い家に住んで、週末は山登りなどのアウトドアライフを満喫した後、一杯やり、温泉に浸って余暇を過ごすのもありかなと思っていた。しかし、よくよく考えると都心でしか暮らした経験がなく、山登りをした時にバスを待つ時間などで周辺をウロウロと詮索してみた結果、たまに気分転換で郊外に行くぐらいがちょうど良いのかなと思い至った。この先、職場が変わってもテレワークは続くだろう。周囲に魅力的な散歩とジョギングのコースが充実している都心の街は、それなりに良いお値段がする。天井の高い圧迫感のない部屋も条件の一つにだ。築が古かろうが、部屋が狭かろうが、ユニットバスだろうが、そこは譲れない条件になる。